建墓

建墓

「建墓」とは、文字通りお墓を建てることをいいます。
建墓した後に、お墓に魂を入れる儀式「開眼供養」をおこない、お墓は完成となります。

建墓する時期(タイミング)は、四十九日や年忌法要、初盆や祥月命日など様々ですが、親族や関係者などが集まりやすいタイミングに合わせて行う方が多いようです。

また、終活ブームにより「遺される家族への負担を少なくするため」や「ご自分で納得のゆくお墓を建てたい」と考える方が増えたことで、最近では、生前に建墓される方が急増しております。

生前に建墓(お墓を建てる)することを寿陵(じゅりょう)と呼び、古来中国では、「長寿」や「家内円満」「子孫繁栄」につながり、幸福を招くといわれ、縁起の良い こととされております。

また、生前建墓は、ご家族に経済的・精神的な負担をかけずに済むだけではなく、相続税や固定資産税の課税対象外となりますので、節税対策にもなりるようです。


建墓をする際の一般的な流れは、下記のとおりです。

建墓の流れ

  • 建墓についてご家族や親戚と話し合い
    お墓を建墓する前に、ご家族や親戚などの身内でお墓の購入(建墓)について、十分にご相談・話し合いをすることが大切です。

  • お墓を建てる場所(墓地や霊園)を探す・決める
    お墓の立地や価格、宗教宗派などの条件面等を考慮して、希望に沿った墓地や霊園を探しましょう。

    ※建墓の場所を決める際は、実際に現地に足を運び、お墓に関するさまざまな条件を自分の目と足で確認することが重要です。
    十分にご検討された後、ご希望の墓地・区画が決まったら、墓所と契約を締結します。(永代使用料や管理料など諸費用も支払います)

  • 石材店を選ぶ
    墓地・区画が決まったら、そこに建墓するお墓を取り扱う石材店を選びます。
    墓地や霊園によっては石材店が指定されている場合があるので注意が必要です。

  • お墓のイメージ・デザインを決める
    石材店が決まったら、「石材の種類」や「墓石の種類と構成」などの資料を参考にして、墓石のデザイン(色や形も)、彫刻する文字や書体などを決めます。

  • お墓のイメージ・デザインを決める
    石材店が決まったら、「石材の種類」や「墓石の種類と構成」などの資料を参考にして、墓石のデザイン(色や形も)、彫刻する文字や書体などを決めます。

  • 石材店に見積もり・契約
    デザインが決まったら、墓石を建てる石材店から墓石代と工事代金のの見積もりを出してもらいます。
    見積り額が問題がないようでしたら、その石材店と契約します。

  • お墓を建てる
    基礎工事や外柵工事などを行なった後に、墓石を建てます。

  • 開眼供養・納骨式を行う
    建墓が終わったら、まだ魂の入っていないお墓に魂を入れてもらう開眼供養(魂入れ)を執り行います。
    また、ご遺骨がある場合は、開眼供養と同時に納骨式を行います。

建墓にかかる費用

建墓(お墓を建てる)のためにかかる費用は、一般的に100万円~300万円(都市部)が相場です。 その費用は、大きくわけて次の3つとなります。

「墓石・工事代」
石材店に支払う、墓石にかかる費用と基礎工事や外柵工事などの費用一式です。
「永代使用料」
墓地や霊園にお墓を建てる土地(墓所)を借りて使用する権利に対する費用のことです。
最初に永代使用料を支払えば、その後、墓地や霊園に永代使用料は支払う必要はなく、一般的には、以降支払う費用は「管理料」のみとなります。
「管理費(墓地管理料)」
墓地や霊園に墓所や共用スペース(トイレ、水汲み場、通路、緑地など)の維持・管理のために定期的に支払う費用のことです。
毎年支払う場合もあれば、数年分・数十年分まとめて支払う場合もあるようです

お墓を建てる建墓は一生に一回あるか無いかの人生にとって大切な事ですので、後悔しないしないように、墓所選びや墓石選びなど慎重におこないましょう。
また、建墓したお墓を守っていくのは遺されるご家族になりますので、建墓の際は、ご家族と十分に相談しながら決められることが大切です。

なお、終活のすすめでは、「お墓のことでご家族に負担を掛けない」ということと、「節税対策になる」や「ご自身の納得のいくお墓が建てられる」ということで、終活の観点から生前に建墓する生前墓をされることをおススメします。