送骨についてお教えします
墓地・霊園
先日、インターネットの記事で「遺骨をゆうパックで送って納骨する『送骨(そうこつ)』という供養方法の需要が高まっている」という記事を見かけました。
ちょっと気になったので、その「送骨」とは何のことなのか?調べてみましたので、ご紹介させていただきます。
『送骨(そうこつ)』とは、その言葉のとおり、ご遺骨を郵送することですが、単純にご遺骨を送ることだけでなく、供養していただける寺院や霊園へご遺骨をゆうパックなどの配達サービスを利用して送り、立ち会うことなく納骨してもらう新しい供養方法のことを言います。
納骨するお墓の形態は様々ですが、お寺や霊園などが永代にわたり管理や供養を行ってくれる合祀型の永代供養墓が多いようです。
料金も、「総額20,000円~」と低価格で納骨ができることが特徴です。
まずは、一般的な送骨の流れを解説しましょう。
1、送骨の申込み
・送骨を受付けしている寺院や霊園、会社やNPO法人などに送骨の申し込みをします。
・送骨を受付けしている寺院や霊園、会社やNPO法人などに送骨の申し込みをします。
2、送骨パックの受け取り、送骨の支払い
・送骨の申込が完了すると、申込先から「送骨パック、もしくは送骨梱包キット」と呼ばれる、送骨の際に必要な資材や書類が入っている一式が送られてきます。
・お支払いは、送骨パックの受け取り時に代金引換で送骨代金を支払う事が多いようです。
3、ご遺骨の梱包と発送
・「送骨梱包セット」を受け取ったら、セットに入っているマニュアルに従い、骨壺が割れないようにご遺骨の入った骨壷を丁寧に梱包します。
・ご遺骨とともに、梱包セットの中に入っている「申込書(契約書)」に記名捺印し、「埋葬許可の原本」と本人確認書類などの必要な書類と一緒に梱包の段ボールの中に同封し、段ボールに返送用の送り状を添付して発送します。
・「送骨梱包セット」を受け取ったら、セットに入っているマニュアルに従い、骨壺が割れないようにご遺骨の入った骨壷を丁寧に梱包します。
・ご遺骨とともに、梱包セットの中に入っている「申込書(契約書)」に記名捺印し、「埋葬許可の原本」と本人確認書類などの必要な書類と一緒に梱包の段ボールの中に同封し、段ボールに返送用の送り状を添付して発送します。
4、寺院・霊園に到着、納骨
・ご遺骨が到着すると、僧侶により供養、読経が行われ、永代供養墓などの納骨スペースに納骨され、永代にわたって供養されます。
なお、送骨のほとんどが永代供養墓の形をとっているため、ご遺骨は合祀されるので、後から個別にご遺骨は取り出せません。
・ご遺骨が到着すると、僧侶により供養、読経が行われ、永代供養墓などの納骨スペースに納骨され、永代にわたって供養されます。
なお、送骨のほとんどが永代供養墓の形をとっているため、ご遺骨は合祀されるので、後から個別にご遺骨は取り出せません。
5、戒名授与証書と納骨証発行
・お墓への納骨が終わると、納骨証明書が送られます。
・戒名の申込みをした方は、戒名授与書も同封されて送られてきます。
・お墓への納骨が終わると、納骨証明書が送られます。
・戒名の申込みをした方は、戒名授与書も同封されて送られてきます。
※送骨により納骨した寺院や霊園に自由にお参りすることも可能です。
※寺院や霊園によっては、墓誌への刻字や、戒名を付けられます。
※寺院や霊園によっては、墓誌への刻字や、戒名を付けられます。
一般的な送骨先は寺院や霊園などが多く、永代供養されるケースがほとんどですが、散骨業者に送骨して散骨を依頼したり、樹木葬してくれる墓所に送骨する方もおられるようです。
次に、送骨のメリットを挙げてみましょう。
遠方でも気軽に納骨できる
納骨先が遠方にある場合、ご遺骨の移動は大変ですが、送骨は配達サービスを利用するため、全国どこへでも気軽に納骨をすることが可能です。
納骨先が遠方にある場合、ご遺骨の移動は大変ですが、送骨は配達サービスを利用するため、全国どこへでも気軽に納骨をすることが可能です。
費用が安い
一般的なお墓を建てるケースと比べ、供養の費用を圧倒的に安く抑えることができます。
※一般的なお墓の場合、永代使用料+墓地・墓石代で100万円~300万円程度はかかりますが、送骨の場合、2万円~5万円程度と費用を大幅に抑えることができます。
一般的なお墓を建てるケースと比べ、供養の費用を圧倒的に安く抑えることができます。
※一般的なお墓の場合、永代使用料+墓地・墓石代で100万円~300万円程度はかかりますが、送骨の場合、2万円~5万円程度と費用を大幅に抑えることができます。
無縁仏になりません。
送骨の場合は、供養は合祀墓に納骨する永代供養がほとんどですので、祭祀継承者がいなくなった場合でも、寺院や霊園の管理者が永代にわたって責任を持って供養してもらえます。
送骨の場合は、供養は合祀墓に納骨する永代供養がほとんどですので、祭祀継承者がいなくなった場合でも、寺院や霊園の管理者が永代にわたって責任を持って供養してもらえます。
上記のメリットを考慮すると、送骨に向いているのは、主に次のような方々となります。
1、高齢や寺院や霊園が遠かったりなど理由により、納骨先までご遺骨を持って行けない場合。
2、本人には兄弟も配偶者もいない、親戚付き合いもほとんどないなどのお墓の継承者がいらっしゃらない方が、無縁仏にならないように永代供養を希望する場合。
3、墓じまいをする際に、新しいお墓(改葬先)へ移骨する先祖のご遺骨が複数になるような場合。
2、本人には兄弟も配偶者もいない、親戚付き合いもほとんどないなどのお墓の継承者がいらっしゃらない方が、無縁仏にならないように永代供養を希望する場合。
3、墓じまいをする際に、新しいお墓(改葬先)へ移骨する先祖のご遺骨が複数になるような場合。
逆に送骨のデメリットして考えられるのは、下記のような点です。
ご遺骨を取り出せない
ほとんどの送骨は、ご遺骨の納骨は合葬(合祀)となり他のご遺骨と混じるため、納骨後はご遺骨の取り出しが出来なくなります。
ほとんどの送骨は、ご遺骨の納骨は合葬(合祀)となり他のご遺骨と混じるため、納骨後はご遺骨の取り出しが出来なくなります。
遺骨を紛失するリスクがある
配達サービスを利用するため、紛失などの配達事故のリスクはゼロではございません。
配達サービスを利用するため、紛失などの配達事故のリスクはゼロではございません。
法律的にグレーの域を出ない海洋散骨と比べ、送骨は法律的に何の問題もありません。
また、送骨先は墓地埋蔵法で正式に許可を受けた「墓地・霊園や納骨堂」などですので、遺骨遺棄などの法律違反にもなりません。
最後に送骨を行う際の注意点をご紹介します。
〇送骨を行う際は、「埋葬許可証」「改葬許可証」「火葬証明書」のいずれかの書類が必要となります。
〇現在、送骨の取り扱いは「ゆうパック」のみです。
〇配達時の紛失等の可能性は全くのゼロではございません。
〇現在、送骨の取り扱いは「ゆうパック」のみです。
〇配達時の紛失等の可能性は全くのゼロではございません。
以上、送骨についてまとめてみました。
送骨は、昨今のお墓の問題点を解決するため現れた、今後ますます利用が増えそうな全く新しいスタイルの納骨方法です。
送骨サービス自体まだ歴史が浅く、問題点もあるようですので、ご利用の際は、ご家族や周りの方々とじっくり相談して決めることが大切です。
今回は、新しい納骨方法「送骨」について解説させていただきました。
皆さまの終活のお役に立てましたら幸いです。
終活のすすめでは、今後も最新の終活情報を配信していきますので、ぜひ定期的にご訪問いただき記事のチェックなどよろしくお願いします。