「終活でやるべきこと」早わかりチェックシート!
最近、マスコミなどで取り上げられることが多くなった「終活」ですが、「終活として何をやっておくべきか」について明確に分かっている方は多くないと思います。
そこで、終活を始めようと考えている方のために、『終活でやるべきこと』を、分かりやすくジャンル別に質問(チェックリスト)形式でまとめてみましたので、確認しながら終活を進めてみてください。
最近、マスコミなどで取り上げられることが多くなった「終活」ですが、「終活として何をやっておくべきか」について明確に分かっている方は多くないと思います。
エンディングノートとは、万が一に備えて、健康なうちにご自身の希望や想いを整理し、事前に家族やまわりの人々伝えたいことを書き留めておくノートや手紙のことをいいます。
エンディングノートには正式な形式はありませんので、市販のノートに書かれてもいいですし、WordやExcelを使って作成するのもいいでしょう。
エンディングノートは、最初から全ての項目について書こう思わず、少しずつ書けるところから書き始めていきましょう。
エンディングノートに書き残こしておきたい項目は主に下記になりますので、チェックしてください。
エンディングノートを書くことで、自分が伝えたい思いや終活ですべきことなどが自然に分かってきます。
ご自分の死後に、遺されたご遺族同士が遺産のことなどで争わないように、自分の死んだあとの財産の処分やその他のことについて「遺言書」を作成しておくことは大切です。
遺言書は、書き方が法律で決まっており、書き方を間違うと遺言書として認められなくなってしまいますので、弁護士などの専門家に相談しながら作成することをおススメします。
遺言書の作成について、注意することは主に下記になります。
※資産情報の有無は、エンディングノートに書き残しておいてもいいでしょう
※遺言書を作成した場合、『遺言書を残していること』をご家族が知らないと、折角作成した遺言書の内容を実行することができませんので、エンディングノートと同様に、ご家族に『遺言書の存在』と『保管場所』を忘れずに伝えておきましょう。
あなたが突然お亡くなりになった場合、お墓の準備は遺されたご家族にとって、大きな負担となります。
生前にお墓を建てることで、ご家族の負担が軽減できることと、墓地の場所の選定や石材やお墓のデザインなど、ご自身が納得できるお墓を建てることができます。
また、生前に建てられたお墓は「祭祀財産」となるため、相続税が免除されるので、節税対策にもなります。
終活の一環としてお墓についてやっておくべきことは、主に下記になります。
※生前に墓を建てることは様々なメリットがありますが、交通のアクセス面や「バリアフリーになっているか?」など、将来ご家族がお墓参りに来る際に不便が無いように細かく想定してチェックすることと、墓地の管理状態や管理・運営する事業主体の経営状態も、事前に確認しておく必要があります。
葬儀の準備は、遺されたご家族にとって、短期間で非常に多くのことを選択・決定しなければならず、心身ともに大きな負担となってしまいます。
そこで、ご自身が希望する葬儀の形式や規模、参列して欲しい人のリストなどを生前に決めておくと、遺されたご遺族の葬儀の負担が大幅に軽減されます。
そのような理由により、最近では、ご自身が生前の元気なうちにご自身で葬儀を契約される、生前契約(予約)をされる方が増えているようです。
葬儀についてやっておくべきことは、主に下記になります。
なお、葬儀の生前契約で料金の支払いをする場合は、葬儀会社の倒産などのリスクがありますので、葬儀後に費用を支払うか、もしくは生前契約時に信託会社を利用するのが安心です。
※生前に葬儀を予約した際は、頼んである葬儀会社や葬儀の内容予約(契約)内容を明記した契約書の保管場所などを、ご家族に伝えておくことも忘れないようにしてください。
ご自分が他界した後に、遺されたご遺族が相続問題や自宅問題などで困ったり争ったりしないよう、生前中に住空間や持ち物、財産などで不要なものを整理しておきましょう。
不要や家財道具や荷物などを整理することで生活スペースが改善され、安全で健康的な生活を送ることができます。
なお、生前整理の対象は、不用品や財産などだけではなく、人間関係もその対象となります
終活として生前整理でやっておきたいことは、主に下記になります。
『生前整理』の作業は、お一人もしくはご夫婦でやることが多いと思いますが、ご家族や業者に頼むとスムーズに生前整理することが可能となります。
また、生前整理をご家族と一緒にやることで、思い出や情報の共有をすることができます。
なお、生前整理をする場合、お亡くなりになったときにご遺族が困らないように、必要なものは保管する部屋を決めておき、誰にでもわかるように仕分けしておくことが大切です。
将来、病気などが原因でご自分で判断ができなくなった時に、医療の判断を誰にして欲しいか、介護や介護の判断を誰にどのようにして欲しいかや、介護や見守りなどをどうして欲しいかなど、医療や介護についての希望を事前に家族へ伝えておきましょう。
終活として、医療や介護についてやっておきたいことは、主に下記になります。
※医療や介護についてはデリケートな面もありますので、ご家族に直接伝えずらい場合は、エンディングノートなどに記載しておくことをおススメします。
最近の、中高年(50歳以上)を対象にしたシニア保険は、簡単な手続きだけで加入でき、保障の対象も葬儀費用専門の「葬儀保険」や介護に備えるための「介護保険」など多種多様化してきております。
ご自身に万が一のことが起こった時、現在加入の保険だけに頼らずに、ご家族への負担を軽減するために、50歳以上でも加入できるシニア保険に加入することで介護に備えたり、葬儀費用やお墓代などの死後の整理に必要となる資金を確保することを検討してみましょう。
保険について、終活としてやっておきたいことは、主に下記になります。
『終の棲家はご自宅にしたい』と考えておられる方が多いと思いますが、ご自宅で最期まで快適で安全に過ごせるようにするためには、ご自宅をバリアフリーにする必要があります。
ご自宅が未だバリアフリーでない方には、介護保険から住宅改修費を20万円まで支給してくれる「高齢者住宅改修費用助成制度」という介護サービスがありますので、対象の方はご利用をご検討ください。
なお、最近では、「介護で家族に迷惑をかけたくない」や「設備が整った施設だと必要な介護サービスを受けられるから安心」という理由で、「終焉は介護施設で迎えたい」という高齢者が増えてきているのも事実です。
そのような方は、元気なうちに老人ホームやサービス付き高齢者住宅などの高齢者向け施設への入居を検討し、事前に見学などされることをおススメします。
終の棲家を決めるために、終活としてやっておきたいことは主に下記になります。
終末期になってお金で困らないように、老後の生活資金を計算して蓄えておくことと、葬儀やお墓などに必要な費用を準備しておくことが大切です。
もし、十分な貯えが無く年金支給額が低額の場合は、老後資金の用意のために、新しく高齢者向けにできた融資制度の「リバースモーゲージ」や、都道府県の社会福祉協議会がおこなっている「生活福祉資金貸付制度」などの活用も検討してみましょう。
老後の資金について、確認しておくべきことは主に下記になります。
社会福祉協議会がおこなっている「生活福祉資金貸付制度」は、低所得者や高齢者を支援する福祉の制度で、様々な人々が支援対象となっておりますので、生活に困ったときや将来が不安になったときは、ぜひ、自治体の福祉課に制度の利用についてご相談されることをおススメします。
老後になり、「一度訪れてみたかった人気の観光スポット」や「思い出の土地や場所」などを巡る旅行に出かける高齢者が増えているようです。
旅先で美しい自然や情景と触れ合い、美味しいものを食べたりすることで、ストレスが低下し心の落ち着きを取り戻すことができます。
また、日常生活から離れ、自分の人生を振り返り、最期の日の迎え方についてなどをじっくり考えることも、終活を進める上で大切なことの一つです。
最近では、車椅子で行けるバリアフリー重視のツアーや、介護の有資格者(介護ヘルパーや介護福祉士)や、医師・看護師が同行する旅行プランも国内・国外を問わず多く見受けられるようになり、健康不安のある人や介護が必要な高齢者も安心して旅行ができるようになりましたので、「身体が不自由なので旅行は無理」と諦めていた方も、旅行を積極的に検討なさってみてください。
終活の一環として旅行をご検討される場合は、下記の点についてご確認ください。
上記のチェック項目は、あくまでも終活をする際の参考になさってください。
全てのチェック項目を実行する必要はありませんですし、他にも終活で必要だと思ったことがありましたらご自身でチェックリストに追加してください。
なお、終活全般に共通して言えることは、終活として行うことは、「最後まで自分らしく暮らすため」と、「遺されるご家族の負担を減らすため」に行うということです。
また、終活で準備したことが無駄にならないように、終活として準備している内容を事前にご家族に知らせておくことが大切です。
以上、「終活でやるべきこと」をジャンル別でまとめてみました。
「終活としてやるべきこと」をジャンル別に分け明記した、『終活チェックシート』を下記に添付しますので、プリントアウトしていただき、終活をされる際にお使いください。