生前葬について
葬儀
まだ一般的な広がりはないようですが、終活の一環として、ご自身の葬儀を生前におこなう「生前葬」をされる方が、最近少しづつ増えているようです。
そこで今回は、「生前葬」について解説したいと思います。
生前葬とは、その名のとおり、ご自身が生きているうちに生前に本人の希望や意思によっておこなうお葬式のことで、人生の終幕を迎えたとき、ご家族やお世話になった友人知人を集め、直接お礼や感謝の気持ちとともにお別れを告げるためにおこなわれる告別式のようなものです。
生前葬の大きなポイントは「本人が喪主として葬儀に立ち会うことができる。」というところです。
また、生前葬の形式や内容には決まりがなく、主催者が自由に決めることができるためそのスタイルは多種多様ですが、パーティーのような明るい雰囲気の形式や、無宗教のお別れ会のようなイベントに近いものが多いようです。
また、生前葬の形式や内容には決まりがなく、主催者が自由に決めることができるためそのスタイルは多種多様ですが、パーティーのような明るい雰囲気の形式や、無宗教のお別れ会のようなイベントに近いものが多いようです。
生前葬の一般的な流れは下記のとおりになります。
1、開式の挨拶
2、自分史の上映など
3、親族や親しい友人・知人からのスピーチ
4、親族や友人による出し物
5、会食
6、本人の挨拶
7、閉式の挨拶
2、自分史の上映など
3、親族や親しい友人・知人からのスピーチ
4、親族や友人による出し物
5、会食
6、本人の挨拶
7、閉式の挨拶
生前葬の会場は、一般的には葬儀専門の施設のほかに、ホテルの宴会場を利用する人もおられるそうです。
生前葬のメリットとしては、次のようなことが挙げられます。
ご自身の想いを直接伝えられる
通常の葬儀では、自分は亡くなっているため、ご自身が参列者の方に直接お礼や感謝の言葉を伝えることは叶いません。
日常の生活において、「常に家族や知人に感謝の気持ちを伝えている」という方は、そう多くはないのではないでしょうか。
しかし、生前葬を行うことで、日常生活の中ではなかなか伝えられなかった感謝やお礼の気持ちを、直接伝えることができます。
日常の生活において、「常に家族や知人に感謝の気持ちを伝えている」という方は、そう多くはないのではないでしょうか。
しかし、生前葬を行うことで、日常生活の中ではなかなか伝えられなかった感謝やお礼の気持ちを、直接伝えることができます。
自分の理想通りの葬儀ができます
生前葬は、通常の葬儀に比べ自由度が高く、葬儀の会場や内容、飾る花の種類や料理、BGMまで、全て自分の意志で決めることができるので、自分らしい理想の葬儀を行うことができます。
また、ご自身が希望する葬儀をするために、終活として生前に葬儀会社と打合せをして生前予約をしても、通常の葬儀の場合、ご自身はお亡くなりになっているので、その様子は実際にご自身の目で見ることは出来ませんが、生前葬では、ご自身で計画した理想の葬儀をご自分の目で見届けることができます。
ご家族への負担が軽減される
通常の葬儀の場合は、自分が亡くなった後に、ご遺族は深い悲しみを負いながら葬儀会社と打合せして、会場や料理などの手配全てを行なわなくてはなりません。
しかし生前葬は、打ち合わせも手配も基本的に自分自身で行いますので、遺されるご家族の負担を大幅に軽減することができます。
また、生前葬をしておけば、本当の死後の葬儀は簡略化することができるので、遺されるご家族の様々な負担(精神的・時間的・金銭的)が減らせます。
費用を安く抑えることができます。
生前葬は、葬儀の内容を自由に決められるので、内容によっては、通常の葬儀より費用を抑えることができます。
生前葬は、葬儀の内容を自由に決められるので、内容によっては、通常の葬儀より費用を抑えることができます。
次に、生前葬のデメリットについて確認してみましょう。
周囲の理解を得るのが難しい
「終活」という言葉が一般的になってきたことにより、死に対する意識はずいぶん変わってきました。それとともに生前葬の認知度も上がってきましたが、それでも死に対する考え方はデリケートなことで、人により千差万別です。そのため、「生きているうちに葬儀なんて不謹慎だ」というように、批判的な意見を持つ人もおられるので、ご家族や招待客など周囲の理解や賛成を得るのに時間と労力がかかる場合があります。
葬儀形式を決めるのが難しい
生前葬は、葬儀形式は自由なのでご自身の希望するように執り行うことができるのがメリットですが、逆にいうと、自由なので葬儀形式を決めるのが難しいとも言えます。
葬儀は盛大にやるのかそれとも小さくするのか、宗教はどうするかなど、内容をどのようにして葬儀を行うかを決めるのはとても難しいです。
生前葬は、葬儀形式は自由なのでご自身の希望するように執り行うことができるのがメリットですが、逆にいうと、自由なので葬儀形式を決めるのが難しいとも言えます。
葬儀は盛大にやるのかそれとも小さくするのか、宗教はどうするかなど、内容をどのようにして葬儀を行うかを決めるのはとても難しいです。
長生きすると意味がなくなってしまいます
生前葬では、「もうすぐ亡くなるので今までありがとう。あとはよろしく」といった内容の生前の葬儀になります。
長生きすることは良いことですが、生前葬の後に10年以上も長生きをするとなると、生前葬としての意味を持たなくなってしまいます。
生前葬では、「もうすぐ亡くなるので今までありがとう。あとはよろしく」といった内容の生前の葬儀になります。
長生きすることは良いことですが、生前葬の後に10年以上も長生きをするとなると、生前葬としての意味を持たなくなってしまいます。
葬儀を再度やり直さなければいけない場合がある
「生前葬」は、少しずつ認知が広まっておりますが、まだまだ一般的ではなく、親族の中には世間体を気にする方もいらっしゃるでしょう。
その場合、本当にお亡くなりになられた場合、「生前葬をしたから葬儀はしなくていい」という理解は得られず、再度、改めて通常の葬儀も行われるケースがあります。
「生前葬」は、少しずつ認知が広まっておりますが、まだまだ一般的ではなく、親族の中には世間体を気にする方もいらっしゃるでしょう。
その場合、本当にお亡くなりになられた場合、「生前葬をしたから葬儀はしなくていい」という理解は得られず、再度、改めて通常の葬儀も行われるケースがあります。
生前葬は、まだまだ一般的には知られてはいないので、家族や親族など周囲の方々の理解を得ることが重要になってきますので、事前にしっかりと家族や親族間で話し合い、生前葬に対する理解を得ることが大切となってきます。
まだまだ認知度の低い「生前葬」ですが、普通の葬儀では得られない多くのメリットがある、素晴らしい葬儀の方法の一つであるといえるでしょう。
今回は、「生前葬」について解説いたしました。
皆さまの終活のお役に立てましたら幸いです。
皆さまの終活のお役に立てましたら幸いです。