自宅墓について
墓地・霊園
最近、都市部のお墓は高価すぎるため、金銭的に手の届くお墓はどうしても遠方になってしまったり、せっかくお墓を建ても守ってくれる人がいないなどの理由で、最近、「お墓はいらない」と考えている方が増えているようです。
しかし、「お墓はいらないけど、だからといって、遺骨を散骨するのも寂しい」と感じている人もよう多いです。
そんな思いをしている方々の間で、新しいお墓のスタイルとして少しずつ注目されてきているのが「自宅墓」というお墓ですが、皆さんご存知でしょうか?
今回は、その「自宅墓」について解説したいと思います。
もし、ご自宅の庭などの敷地内にお墓を建てることができるなら、墓地や霊園を使用する際の費用(永代使用料や管理費など)が必要なくなり、また、いつでも墓前にて故人を供養することが可能となりますので、良いことばかりなのですが、自宅の庭にお墓を建ててご遺骨を埋葬することは、墓地埋葬法で禁止されています。
ご遺骨を埋葬さえしなければ、ご自分の敷地内にお墓を建てることは可能ですが、住宅地では近隣の方々への心理的な配慮はしたいものです。
そこで、考えられたのが、ご遺骨をご自宅に埋葬するのではなく、家の中にご遺骨を安置するという形で故人を供養する「自宅墓」という方法で、「手元供養」とも呼ばれております。
ご遺骨を骨壺に収めた状態で自宅内に保管することは、何ら法律に反することではありません。
しかし、自宅でご遺骨を安置のが可能だと言っても、保管方法や保管場所などきちんと管理をしないと、湿気で遺骨にカビが生えてしまうことがありますし、臭いを発するなど、衛生面などで問題が生じる可能性があります。
そのため、ご遺骨を自宅に安置する場合には、安置場所するを決め、ご遺骨の管理にも気を配ることが大切となります。
ご自宅で故人の遺骨を保管する「自宅墓」の方法としては、次の2つがあります。
1、ご遺骨やご遺灰の全てをご自宅に保管する
2、ご遺骨やご遺灰はお寺や霊園へ納骨し、一部をご自宅に保管する
どちらの方法を選ばれるかは、人それぞれの供養に対する考えによりますが、信仰心の深い方は、2の寺院での供養を選ぶことが多いようです。
次に、自宅墓の3つの利点(メリット)を挙げてみましょう。
亡くなったご家族のことを常に身近に感じることができる
ご家族を亡くされた時に、「暗い冷たいお墓の中に安置するのはかわいそう」と思われるご遺族もいらっしゃいます。
ご遺骨やご遺灰を自宅で保管することで、常に故人をそばに感じることができることで、亡くされたご家族と、これからもご自分の身近で変わらずに傍に居たいという願いを叶えることができます。
ご家族を亡くされた時に、「暗い冷たいお墓の中に安置するのはかわいそう」と思われるご遺族もいらっしゃいます。
ご遺骨やご遺灰を自宅で保管することで、常に故人をそばに感じることができることで、亡くされたご家族と、これからもご自分の身近で変わらずに傍に居たいという願いを叶えることができます。
身近で気楽に供養がおこなえる
遠方にあるお墓に納骨した場合は、体調が優れなかったり身体や体力の衰えを感じる時などは墓参りに出向くことが難しくなることもあります。
自宅墓でしたら、常にご遺骨が自宅にあるので、供養に行くための距離や時間(スケジュール)などを気にすることなく、いつでも気楽に供養することができます。
費用を抑えることができる
新しいお墓を寺院や霊園に建てる場合は、墓地の使用料や墓石等の購入費用で数百万円になることがあります。また、毎月の管理費用も必要となります。
自宅墓でしたら、その保管方法や、管理に必ず必要となる物品が定められていないため、供養の方法によってはほとんど費用をかけずに供養することが可能となります。
新しいお墓を寺院や霊園に建てる場合は、墓地の使用料や墓石等の購入費用で数百万円になることがあります。また、毎月の管理費用も必要となります。
自宅墓でしたら、その保管方法や、管理に必ず必要となる物品が定められていないため、供養の方法によってはほとんど費用をかけずに供養することが可能となります。
お墓離れが進む昨今、このようなメリットから、「自宅墓(手元供養)」を選ぶ方が増えてきているようです。
しかし、「自宅墓(手元供養)」が選ばれるようになったのは、ここ10年ほどのことなので、まだまだ認知度が低いため、ご家族や親族などから反対との意見が出ることも多いようです。
そうならないためにも、「自宅墓」(手元供養)を選ぶ際は、事前にみんなで話し合うことが大切となってきます。
今回は、「自宅墓」について解説させていただきました。
皆さまの終活にお役立ていただけると幸いです。
皆さまの終活にお役立ていただけると幸いです。